将門伝説
どんな伝承か
取手市域には平将門にまつわる伝説がとりわけ多く、逆賊とされた将門に土地の人々が深く同情してきた表れではないかとされる。将門の母は県犬養春枝の娘で、春枝は寺田本郷あたりにいた豪族といわれ、将門は取手で生まれ育ったとする説まである。米ノ井の桔梗塚の話は『相馬日記』にも見え、米ノ井や戸頭の供平・御所車といった地名も将門と結びつけて語られる。将門調伏を祈った成田山へ参らず、九曜紋に似たキュウリを丸ごと食べない風習も一部に残るという。
原典より
また取手には、朝廷が将門の討伐祈願をこめた成田山には参詣しない、将門の家紋である九曜紋に似たキュウリを丸ごと食べない、という風習が今なお見られるところもあります。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。