将門母が大蛇となり守る
どんな伝承か
野々井の人が祖母から寝物語に聞いた話の前半。将門の親が戦に出る間際に、米ノ井の三仏堂で子を産んだ。その子がのちの将門であるという。母は、生まれた子の体を矢も鉄砲も通さないものにしようと、蛇の姿となって火を吹き、赤子の全身をなめたが、脳天だけはなめずに残した。語りの続きでは、のちに俵藤太秀郷の放った矢がまさにその脳天に刺さり、将門は討たれたとされる。
原典より
その母親が矢でも鉄砲でも体に通らないようにって、蛇になって火を吹いて、体をなめて、そんで脳天だけを残しておいた話なんです。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。