将門土偶の墓
どんな伝承か
市之代には将門土偶の墓と呼ばれる小さな祠がある。明治七年の道路拡張でこの場所が工事にかかり、掘ってみると土偶が出てきた。村ではこれを将門の土偶と考え、相談のうえ元の場所へ埋め戻して祠を建てたという。かつては御開帳も行われ、話者の通学時分には観音開きの木の宮に納められていた。扉を開けてのぞくと風邪をひくといわれたので、子どもたちは毎日その前で頭を下げて通ったという。今は宮も壊れてしまった。
原典より
そしてそれは将門の土偶いうことになり、村で相談し、もとの所へ埋めて祠を立てたんだって。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。