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先に作らねば死ぬ羽黒地田

所在地茨城県取手市(羽黒地田)
年代明治期〜現代
登場語り手と息子
出典取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異

どんな伝承か

羽黒神社の下にある田は、家で羽黒地田と呼ばれ、田仕事はまずここから始めないと死ぬと言い伝えられてきた。日照りのせいか他の田から二年続けて始めたところ、二年とも家に不幸があったので、明治のころから守られてきたという。語り手の息子が若いころ、田に入れる草を別の田へ下ろしてしまい、祖父が怒って荷車で羽黒地田へ運び直させたことがあった。息子は迷信だと取り合わなかったが、五月に入ってまもなく亡くなった。それ以来、この家では必ず羽黒地田から仕事を始めているという。

原典より

昔から、あそこ先に仕事やんねえと死ぬって、いつの時代にそういうのあったかはっきりわかんねえが、そういう言い伝えあったんだ。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)

『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。

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