竹藪に響く小豆洗いの声
どんな伝承か
天栄村では「小豆洗いましょうか、人取って食いましょうか」と呼ばわる声がして、小豆をとぐ音が聞こえるという。この妖怪が現れるのは、飯豊では竹やぶの寂しい場所、白子では竹やぶを川が抉り込んだあたり、横内では大きな笠松の立つ所、小川では中屋敷と上屋敷が途切れる境目である。いずれも平生から気味の悪い場所ばかりであった。小豆洗いが出るから気味が悪いのか、気味が悪い場所だから小豆洗いが出るのか、土地と妖怪の関わりは微妙な問題だと村史は述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史・自治体史(民俗))
『天栄村史 第4巻(民俗編)』第六節ほか所収の憑依と怪異・呪術・神社伝承。福島県天栄村に伝わる信仰と怪異を採録する。