毎度遠路参拝する宗忠に御師の中川が何を祈るのか尋ねると
どんな伝承か
黒住宗忠は伊勢参宮のたびに天照大神へ「お目通り」する神秘的体験をしていたが、その内容には一切言及しなかった。ある年の参宮の折、伊勢の宿泊先で御師の中川氏が「毎度遠路をご参拝になるのは何をお祈りになるのですか」と尋ねると、宗忠は「ただただ天照大神の御開運を祈るばかりでございます」と答えた。別の機会には門人に対して「天地の御栄えを祈り奉る」と語ったこともあり、私心のない祈りの姿勢を示す逸話として伝わっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)