私は伊勢警備隊の大隊本部付の副官勤務だった
どんな伝承か
元伊勢警備隊大隊本部付の副官だった人物の回想。終戦前日の八月十四日、大阪毎日新聞の記者と写真班が訪れ、神宮に向かって兵士が決意を表明する場面の撮影を求めてきた。副官はまさか敗戦を報じる記事の一部になるとは知らずに撮影を許可したが、後日掲載された新聞では、終戦の詔書を聞いて恐懼し参拝する兵士たちの姿として報じられていた。報道関係者は事前に敗戦を知っていたのではないかと副官は振り返っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 軍隊』を小話単位で全712話収録。徴兵・新兵・上官・戦地・戦争の残虐・敗戦・収容所・軍隊の怪談など、軍隊と戦争にまつわる兵士たちの現代民話を全国(一部は戦地・海外)から採集し話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明189話・市区町村判明76話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。