駿府で捕らえられた降札の下手人
どんな伝承か
札を降らせたのは志士ばかりではない。駿府では、下手人として捕らえられたのが新通一丁目と人宿町の某であり、ほかの町々にも一人二人ずつ連累者がいたと伝えられている。近くの藤枝では寺の僧が降らせたのだという風聞が立った。名古屋でも城下の寺僧が札を出して捕まっており、西郊の村では氏神の神体を盗んで隣村へ降らせたのが番人の子だったという。京都では皇太神宮の札を持っていた不審な者が四、五人捕らえられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。