上有知村の早い札祭り
どんな伝承か
美濃におけるええじゃないかは意外に早く、上有知村すなわち現在の美濃市では、慶応三年八月中旬に降札が始まり、八月二十日からは本格的なお札祭りとなっていて、名古屋より一週間以上早かった。町々にわかは夜昼踊りはたえず、また見物の人々は山の如しであった。十月五日からは作りもの、すなわち山車が出されてにぎわった。九月一日には揖斐川三湊の船付・烏江に札が降り、続いて笠松、加納・大井・中津川、墨俣・大垣にもお札降りがあった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。