三月まで札が降った上辰野
どんな伝承か
信濃の伊那郡では、慶応三年の十一月にええじゃないかが最も盛んになった。ところが上辰野の地区だけは、その後も札が降り続き、翌年の三月ごろまで続いたという。ただしこれは古老の語りに拠るもので、日付や様子をこれ以上具体的にたどることはできない。慶応四年三月以降まで残った事例として、但馬や播磨、丹後とならんで挙げられている土地である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。