嵯峨公会堂で行われた念写の公開実験
どんな伝承か
船形屋敷にまつわる怪異を秘めておくべきではないという関係者の意向で、三月十六日、嵯峨公会堂で発表講演会が開かれた。案内状は嵯峨町長筒井正克らの名で出され、集まったのは町の小学校教師をはじめとする四百人ほどだった。福来友吉は宇宙の実在は霊であるという話から透視と念写へと一時間半あまり語り、続いて霊能者三田光一の実験に移る。乾板は町長と聴衆の二人が封を切らないまま一ダースずつ差し出し、そのうち町長のものが衆議で選ばれた。念写する題も参会者から挙がった六つの中から大覚寺の心経殿と決まり、一ダースの六枚目に写すと定められた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
念写発見の真相(山本健造・念写・超心理研究・昭和(近代心霊研究史))
山本健造『念写発見の真相』を節単位で収録。念写(思念写真)の発見者・福来友吉博士の生涯と受難、千里眼事件(高橋貞子・長尾郁子の透視/念写実験)、弘法大師の御霊影をめぐる霊写実験(大師の御影・霊魂実在の証明法・霊地の発見・霊写の実験・結論)、福来学説の現代化と六次元原理・念論、福来博士の飛騨での幼少期から東京帝大・宣真女学校・高野山大学を経て記念館建設に至る軌跡を、各節の冒頭に【日付】【場所】【人物】【状況】マーカー付きで網羅。