念写を示して東大を追われた福来友吉
どんな伝承か
念写という現象を世界で初めて示したのは、当時東大心理学部の教授だった福来友吉である。明治四十三年、四国の長尾郁子の透視実験の最中に、彼女が写真の乾板へ像を焼き付けられることに気づいた。翌四十四年一月、反対派の物理学者らを立会人として長尾邸で対決実験が行われ、初回は「川」の一字の念写に成功する。二回目に彼女は箱へ乾板が入っていないと言い当てて実験を止め、調べると本当に入っていなかった。準備した側の失態にもかかわらず、東京へ戻った反対派は念写を虚偽と発表し、新聞も追随する。長尾は三月に世を去り、福来も東大を追われた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
漂う霊があなたのまわりにいる(つのだじろう・昭和50年代(1975年~1979年頃推定))
漫画家つのだじろうが見聞した心霊・超常現象の紹介集。両国橋でのUFO目撃、漏電による自宅火災と予兆、映画『リング』のモデルとなった福来友吉博士の念写実験、臨終の母の霊が教室の窓外に現れる別れ、ツタンカーメンの呪い、四谷怪談の実在の田宮岩、現界と幽界をつなぐ家など、幽霊・念写・呪い・UFOにわたる事例を、守護霊や霊界の知識とともに語る。