霊の通り道に建っていた谷中の家
どんな伝承か
東京の下町、谷中に住む青年の父から著者へ相談の手紙が届いた。息子は中学生の頃、便所の低い小窓から白い着物の女がのぞき込んでいるのを見て以来、様子がおかしいという。窓の外はすぐ隣家の壁で、人が屈んでのぞける造りではなかった。その後、青年は頻繁に金縛りに遭い、布団の上を這う赤子の手を感じ、青い人魂や着物姿の女、山伏の姿まで見るようになる。睡眠薬なしでは眠れず、精神科の入退院を繰り返した。相談を受けた霊能者は、悪い霊が憑いているのではなく家の建つ場所が霊魂の通り道なのだと説き、一家はやがて転居した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
漂う霊があなたのまわりにいる(つのだじろう・昭和50年代(1975年~1979年頃推定))
漫画家つのだじろうが見聞した心霊・超常現象の紹介集。両国橋でのUFO目撃、漏電による自宅火災と予兆、映画『リング』のモデルとなった福来友吉博士の念写実験、臨終の母の霊が教室の窓外に現れる別れ、ツタンカーメンの呪い、四谷怪談の実在の田宮岩、現界と幽界をつなぐ家など、幽霊・念写・呪い・UFOにわたる事例を、守護霊や霊界の知識とともに語る。