人魂を斬られて癒えた遊女
どんな伝承か
『甲子夜話』が記す一条。吉原の西河岸にあった遊女屋で、一人の女が労症すなわち肺の病で危篤に陥った。そのとき家から人魂が抜け出して飛び去るのを、たまたま表を通りかかった者が目にした。男は刀を抜き、宙を行くその火を斬りつけたという。すると不思議なことに、危篤だった女の病はそれから快方に向かい、ついに癒えてしまった。書き手はこれを理屈の外の話だと結んでいる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。