網に繰り返し掛かった金無垢の観音像
どんな伝承か
浅草の観音像が漁師の網に掛かり、隅田川の河口から引き上げられたという伝説は名高い。場所はおおむね今の駒形橋のあたりとされる。推古天皇の時代、土師臣中知という男が桧熊浜成・武成の兄弟と網を入れると、魚は捕れずに一寸八分ほどの金無垢の観音像が上がった。魚を捕りに来たのだからと海へ投げ返しても、また同じ像が掛かる。諦めて持ち帰り、泥にまみれた像を兄弟に譲ったが、兄弟も持て余して道端の切り株に置いたままにした。そこへ子供が来てアカザで屋根を葺いた堂を作って遊ぶ。これが浅草の起こりだという。
原典より
◆五百羅漢像を巡る史話 伝説が伝える大親分権之助 義興の霊を鎮めた渡し守血ぬられたはりつけ柱◆池底に沈む財宝霊験あらたかな地蔵の姿絵名妓薄雲太夫を救った愛猫三河島事故の怪◆侍女達を従え投身自殺した足立姫 大蛇に化身した新…—— 心霊大全(中岡俊哉・1970年代~1980年代) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・1970年代~1980年代)
奇怪なお菊人形(心霊大全)/心霊写真と自殺者の霊/北海道の怪奇現象/憑依と祟り/中岡俊哉の心霊蒐集