姥ヶ池に沈んだ石の枕の伝説
どんな伝承か
浅草の姥ヶ池の伝説は、浅草寺の坊中東谷にあった中明王院の庭の小さな池にまつわるものである。江戸名所記によれば、昔このあたりは人里まれで、野中の柴の庵に老いた嫗と若い娘が住み、宿を借りた旅人を夜のうちに殺していた。用明天皇の御代の三月十六日、浅草の観音が美しい児となって一夜の宿を求めると、娘は迷ってその児の寝床に忍び入って寝てしまい、嫗は児を殺すつもりで我が娘を殺してしまった。嘆き悲しんだ嫗は本性を現し、十丈ばかりの大龍となって龍宮へ帰り、その跡が淵となって姥が淵と名づけられたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
福井縣鄕土誌 民間傳承篇(福井縣鄕土誌・昭和初期(1920年代~1930年代推定))