大蛇の嫁入り(蛇婿系A)
どんな伝承か
山に大きな堀があり、その下は田圃であったが、堀の水が出ないので一帯の田は枯れてしまった。百姓が、この田に水をくれる者があれば娘を一人やってもよいと独り言を言うと、堀にいた大蛇が田に水を張った。その晩、大蛇は立派な男に化けて娘を貰いに来て、妹娘が嫁ぐことになった。娘は湯に入ると胸に鱗が三枚ずつ生え、昼寝の間は部屋いっぱいの大蛇の姿になっていた。嫁に行く途中、道を教えた百姓に毎朝魚と金を出すが人に話すなと約束させた。百姓が妻に問い詰められて話してしまうと、その晩、家の地面が落ちて湖になったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
福井縣鄕土誌 民間傳承篇(福井縣鄕土誌・昭和初期(1920年代~1930年代推定))