首だけで大蛇を噛んだ薄雲の愛猫
どんな伝承か
西巣鴨の西方寺には、仙台高尾の塚とともに、左利きの石造りの招き猫が置かれている。もとは吉原で全盛を誇った名妓、薄雲太夫の愛猫がその姿だという。薄雲は三毛猫を、寝るときも食事のときも花魁道中のときも離さずかわいがった。ある日、厠へ立つと猫も入り込み、彼女の前の一点を睨んで動かない。追い払おうとするほどすがりつくので、たまりかねて助けを呼ぶと、駆けつけた楼主が猫の首をはねた。首は飛んで、厠の下から薄雲を狙っていた大蛇の喉に噛みつき、これを仕留めたという。報恩を知った薄雲は施主となって塚を建てた。
原典より
西巣鴨の仙台高尾塚で知られる西方寺には左利きの石造の招き猫がいる。—— 心霊大全(中岡俊哉・1970年代~1980年代) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・1970年代~1980年代)
奇怪なお菊人形(心霊大全)/心霊写真と自殺者の霊/北海道の怪奇現象/憑依と祟り/中岡俊哉の心霊蒐集