雄島の神の悪魚退治
どんな伝承か
昔、福井のあたりは一面に水がみなぎっていた。これは悪竜の仕業であるという。継体天皇はこれを退治するため、足羽山の上に立って鏑矢を一本射た。矢は水の上をぐるぐる廻っていたが、やがて海のほうへ飛んで行き、それと同時に水も海のほうへ退いていった。矢は三度海まで往復し、水がなくなると地上に落ちて突き立った。そこが今の立矢である、と言い伝えられている。雄島の神の悪魚退治の類話として『越前の民話』に載る。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。