大成まで女を近づけぬ福来青年
どんな伝承か
高山町の山田製糸工場を営む山田氏の娘さつは、松本(後の福来)青年に恋い焦がれ、学費を負担するので妻にしてほしいと申し出た。だが友吉は学問を大成するまで女を近づけぬと固く断り続けた。十年後、さつは友吉が東京の大学にいると聞いて小石川の福来宅近くまで訪ね、既に友吉が妻帯していたことを知って絶望し毒をあおったが死にきれなかった。東京大震災で焼け出されて高山に戻り、お茶やお花の師匠をしながら一生独身を通し、失恋の悲しみに心を病んだまま高山の土となったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
念写発見の真相(山本健造・念写・超心理研究・昭和(近代心霊研究史))
山本健造『念写発見の真相』を節単位で収録。念写(思念写真)の発見者・福来友吉博士の生涯と受難、千里眼事件(高橋貞子・長尾郁子の透視/念写実験)、弘法大師の御霊影をめぐる霊写実験(大師の御影・霊魂実在の証明法・霊地の発見・霊写の実験・結論)、福来学説の現代化と六次元原理・念論、福来博士の飛騨での幼少期から東京帝大・宣真女学校・高野山大学を経て記念館建設に至る軌跡を、各節の冒頭に【日付】【場所】【人物】【状況】マーカー付きで網羅。