雲州皿屋敷
どんな伝承か
むかし河原某という長者が、尼子氏伝来の重宝である南京皿十枚を借り受け、大切に扱っていた。長者に客分として滞在していた尼子の家来が、長者の寵愛する小間使いに懸想したが、相手にされなかった。怒った武士は下男に金を与え、重宝の皿を一枚割らせた。酒宴が終わった夜更け、長者が皿の保管を小間使いに命じると、十枚目が二つに割れた。詫びても許されず、責め立てられた彼女は堀に身を投げて死に、夜ごと皿を数える亡霊が出て、長者の家もついに滅んだと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。