古井戸で皿を数える声
どんな伝承か
川内の城の二の丸下から北へ数丁、広瀬川に近いあたりに大身の侍が住んでいた。召し使いの女が不注意から秘蔵の錦手の皿を一枚割ってしまい、怒った主人はその場で手討ちにして、亡骸を庭の古井戸へ投げ込んだ。以来、夜になると井戸の底から皿を数える声が上がり、九枚まで来たところであっと叫んで泣くのが聞こえるようになった。井戸から青い火が燃え立つのを見た者もあり、また、井戸のそばの松の上に大法師が腰かけていた夜もあったという。四代藩主綱村の頃のことと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承