仙人に人魚をすすめられた大久保家の尼
どんな伝承か
乗原の縄手を一人の尼が通りかかると、老松の根元に腰かけた老人がいて、竹の皮包みから何かを取り出し食べるよう勧めた。尼は言われるまま口にしたが、それこそ人魚だったのではないかと語られる。老人は仙人であり、尼は大久保家の出であったという。人魚を食べたために寿命は八百年に及び、最期は若狭小浜の寺の境内、椿の木の奥にある岩穴へ入って定に就いたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。