全国各地の八百比丘尼伝説
どんな伝承か
著者が『日本伝説大系』で八百比丘尼の伝説を調べると、北は南奥羽から北陸・中部・山陰まで百箇所以上の土地に残っていた。話の骨組みはどこも同じで、龍宮城に招かれた男が人魚の肉を盗み持ち帰り、十五、六歳の娘がそれと知らず食べて失神する。回復したものの以後は歳をとらなくなり、親や知人が死に絶えても若いままだった。娘はその土地にいられなくなって若狭の小浜に移り、八百年も生き続けたという。たいていの伝説はその土地で完結するのに、八百比丘尼だけはほぼ例外なく死亡地を若狭の小浜と結んで話を締め括る点が珍しいと著者は書く。
原典より
あるご婦人からお便りを頂戴した。—— 黄昏綺譚(高橋克彦・幽霊・怪異体験・現代) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
黄昏綺譚(高橋克彦・幽霊・怪異体験・現代)