若狭小濱に人魚現れ真仙と名づく
どんな伝承か
人魚の出現を記録した古記録には各時代の事例が連ねられており、延慶三年四月十一日には若狭国小浜の津に人魚が現れたことが『嘉元記』に記されている。この人魚は真仙と名づけられ、その出現によって国土が平らかに治まったと伝えられ、瑞兆とみなされた。人魚の出現はしばしば凶事の前兆として恐れられた例が多いなかで、この小浜の記録は珍しく吉兆として語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・大正・昭和初期)
博物学者・日野巌の古典的妖怪研究『動物妖怪譚』の前半(總論〜多爾具久)。