国祖隠退の神話
どんな伝承か
王仁三郎が体系化した大本教の教義、国祖隠退説。天地の剖判で現れた国祖・国常立尊は、その神政が厳格すぎたため八百万の神の排斥を受け、艮(丑寅)に押し込められて「艮の金神」となった。妻神トヨクモヌノミコトも殉じて坤に退隠し「坤の金神」となる。この神話の背景には、開祖・出口ナオによる冠島・沓島開きがあり、冠島には漁民の神である老人島明神が祀られていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・現代(評伝)/明治〜昭和(対象))
村上重良による出口王仁三郎(1871-1948)の客観的評伝。京都・亀岡の貧農の子・上田喜三郎は、祖父の霊の守護や金神の祟りといった霊異の中で育ち、明治31年の高熊山修業で神人感合に達して宗教者へ転身。長沢雄楯(本田親徳の系統)から鎮魂帰神を相承し、綾部で艮の金神の神がかりにより大本を開いた出口ナオと出会って両教祖の経緯(たてよこ)の仕組みを成す。