利仁将軍と芋粥・敦賀への狐使い
どんな伝承か
宇治拾遺物語に伝わる話。「あきない」と芋粥を欲しがる五位の侍を、利仁将軍は湯浴みと偽って山科、逢坂の関を過ぎ、さらに敦賀へと連れ出した。道中、三津の浜で狐を一匹捕らえ、「敦賀の我が家へ先回りして、客を連れて下ると伝え、馬で迎えに来させよ」と言い聞かせて放つと、狐は見返りながら走り去った。翌朝、告げた通り敦賀の家から迎えの馬が来ており、屋敷では大量の芋を集めて釜で煮た芋粥が振る舞われたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・大正・昭和初期)
博物学者・日野巌の古典的妖怪研究『動物妖怪譚』の前半(總論〜多爾具久)。