初詣は他人に会っても挨拶せず
どんな伝承か
出雲市大塚町では、正月三が日の間、お宮に参る。その途中で他人に会っても、三日だけは福が逃げるからといって挨拶をしない。初詣は「午の刻参り」といって夜中の十二時を期し、まず出雲大社に、その後に大歳神社へ参る。あるいは除夜の鐘を聞くと寝て、朝になってから大社や大歳神社に参る家もある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編)・自治体史(民俗))
『島根県出雲市大塚町民俗調査報告書』所収の俗信・憑きもの・民間療法。出雲平野の大塚町に伝わる心意現象を採録する。カラスの鳴き声で天候を読むアレガラスの予兆、イチヂク・ビワを植えぬ・便所に南天を植える屋敷の禁忌、キツネに憑かれることを『サバラレル』という狐憑き、繁盛するゆえ嫉まれ村八分で結婚に難のあった憑きもの筋『キツネモチ』、着物の裾を結わいたり小豆を井戸に落とすものもらいの呪術的民間療法などを収める。