予兆――アレガラス
どんな伝承か
出雲市大塚町に伝わる予兆の俗信。カラスがうるさく鳴くと、これを「アレガラス」といい、雪が降ったり寒くなったりして天候が崩れてくるという。俗信の項では予兆としてもう一つ「カラスナキ」が挙げられており、こちらは葬送の項に関わるものとされる。いずれもカラスの鳴き声を先触れとして読み取るもので、天候の変わり目や葬送と結びつけて語られてきた。
原典より
●アレガラス カラスがうるさく鳴くと、「アレガラス」といって、雪が降ったり、寒くなるなどして天候がくずれてくる。—— 島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編)・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編)・自治体史(民俗))
『島根県出雲市大塚町民俗調査報告書』所収の俗信・憑きもの・民間療法。出雲平野の大塚町に伝わる心意現象を採録する。カラスの鳴き声で天候を読むアレガラスの予兆、イチヂク・ビワを植えぬ・便所に南天を植える屋敷の禁忌、キツネに憑かれることを『サバラレル』という狐憑き、繁盛するゆえ嫉まれ村八分で結婚に難のあった憑きもの筋『キツネモチ』、着物の裾を結わいたり小豆を井戸に落とすものもらいの呪術的民間療法などを収める。