三河・尾張の万歳
どんな伝承か
正月を戸ごとに祝福して回った三河万歳は、愛知県西尾・常滑市あたりが本場で、年末に出発し翌年五月に帰郷した。尾張万歳は知多万歳とも呼ばれ、知多町・上野町・横須賀町・半田市・阿久比町あたりの農民約二千人が農閑期にお得意先を回った。都会では一日四百軒近くを訪ね歩いたが、近ごろは半分近く断られ、祝儀もわずかになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))
民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。