三島雲助の撒き銭強要
どんな伝承か
慶応三年、各地の「ええじゃないか」騒動では、降札から利益を得た者たちの姿も伝えられている。伊勢皇太神宮など各地の神社は参詣の流行によって潤ったが、三島では雲助らが降札のあった家に押しかけ、振る舞い酒や撒き銭を強要して喜んでいたという。名古屋でも貧民の家に札が降り「賽銭が多くて福を得る」と伝えられるなど、降札のあった富家や村役人の家に踊り込んでただ食い・ただ飲みをして騒いだのは、貧農や小作、日雇い層であったとされる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。