7口裂け女
どんな伝承か
口裂け女の噂は各地にあり、身長一・五メートルほどでやせ型、口が大きく裂けているという点だけが共通している。静岡県三島市に伝わる例では、口裂け女は顔中が隠れるほどの大きなマスクをかけていて目玉の部分だけが開いており、そのマスクを外すと中身はガイコツだったと語られている。地域ごとに追いかけてくる、こないなど細部は異なるが、いずれも噂が興味本位に語り継がれ、誇張されながら広まったものと考えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西郊民俗126号 怪異雑考3-鬼婆(西郊民俗・1980年代-1990年代推定)
本書は日本民俗学の古典的テーマである「鬼婆」伝説と、現代都市伝説の「口裂け女」を比較考察した怪異論考である。秋田県象潟町、福島県安達が原、新潟県弥彦山に伝わる三つの鬼婆伝説は、いずれも旅人や子供を殺害・食人する女性化け物であり、地域の実在場所(岩屋、神社など)と結びついている。一方、口裂け女は東京都から全国に拡がった都市伝説で、『三』の数字や夜間という条件、四つんばい走行など、地域によって異なるバリエーションを持つ。