久美浜葛野村松林の降札
どんな伝承か
丹後熊野郡では、久美浜で正月から「ええじゃないか」が始まり、大坂落城の報でやんだという。出石藩領の葛野村では松林に数回降札があり、そこにつくられた祠堂へ群衆の参詣があって、笛・太鼓で囃したて、屋台まで出てたいへんな人気であった。甲山村にも伊勢皇太神宮のお祓が降ったが、それは木版摺りのものであった。のちに長州藩の隊長が久美浜代官支配地の管轄を委任されると、葛野村の群衆参詣が春耕の妨げになるとして、三月十一日に祭礼・手踊りが禁止された。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。