アーネスト・サトウの大坂目撃
どんな伝承か
慶応三年十二月十三日、幕末の英国外交官アーネスト・サトウは大坂市中で、「イイジャナイカ、イイジャナイカ」と歌い踊る晴着姿の人々が、色とりどりの餅や蜜柑・小袋・花などで飾られた家並みを練り歩くのを目にした。着物の多くは緋縮緬で、大勢が頭上に赤い提灯をかざしていた。十六日にも同様に繰り返し「イイジャナイカ」と叫ぶ群衆をかき分けて歩いたが、外国人だからと危害を加えられることはなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。