月七分で金を貸す新興教団
どんな伝承か
著者が説教を聞きに行ったM教団は、借金の作法を巧みに教義へ織り込んでいた。信徒の多くは中小の商人である。この教えに入れば人柄が改まって神の恩寵が加わり、商売の信用も増す。だから借りた金も必ず返す、というのが教祖の説きようだった。そのうえで、金の要る者には月七分の利息で二万円まで融通すると言う。金融は教団の外郭にある産業会社が担い、二万円を借りた者は二か月後に五千円を出資する義務を負う。そこから先は投資信託と変わらない仕組みで、名義を分ければ十万円ほどまで貸していたらしい。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
私の心霊術(長田幹彦・昭和中期(1940年代~1950年代推定))
幼少期の地獄極楽のぞきからくり(私の心霊術)/心霊術と降霊の実演/作家長田幹彦の心霊体験/交霊と幽霊との接触/明治〜昭和の心霊文化