II 意外にもやさしかった天狗界首脳部
どんな伝承か
柳田泰治の筆録の続き。翌日目を覚ました才一郎は鋏を求め、銀紙を四つに切り、習ったこともないのに手馴れたように御幣を刻んで竹の串に挟んだ。御山で教わったのだという。札四枚は柳田家・町内・自宅・親類へ一枚ずつ御幣を添えて配れと命じられたと語った。前夜のことを問うと、小便に立ったとき大屋根の上に金光る物を見て高塀へ登ったところ、そのまま空中へ昇り、左右から手を取られ後ろから腰を押されて耳もちぎれるほどの速さで飛び、秋葉山の神前の石の上に下りたという。親玉様が自ら御幣を切り、札と銀紙を授けたと語った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)