V 老いて病み、貧して死す
どんな伝承か
歌人平賀元義は生涯を通じて神への賛頌と天皇への忠誠を吟じたが、十九歳で結婚し翌年離婚して以来長く独身の貧窮生活を送り、備前・備中・美作・播磨に散在する門人の家に寄寓して漂泊した。慶応元年十二月二十七日、親友中山縫殿之助の家を出て、その夜は上道郡目黒村の神戸某の家に泊まった。翌二十八日早暁、好物の酒を過ごしてから寒風を突き、長岡村の門人前川清広の家へ赴く途中、長利の村はずれで急に卒中を起こして路傍の溝に転落し、六十六年の生涯を閉じた。晴れの登城を七日後に控えてのことであった。
原典より
平賀元義は生涯を通じて神への賛頌と天皇への忠誠とを吟じた。—— 近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)