3度目の臨死体験
どんな伝承か
毛利さんの三度目の体験は、二度目の脳卒中から二十七年後の六十八歳のとき。救急車で病院に運ばれ、CT検査などを受けているうちに意識がもうろうとし、幻覚の世界に入った。白い服を着たお遍路になって歩き、道端のロウソクを拝む。病室が百畳敷ほどの部屋に変わり、病院職員らしき人々と静かに会食していたが、やがて一人また一人と姿を消し、明かりも消えていく。自分のところだけスポットライトのように明るいのに誰もおらず、寂しさと孤独を感じたそのとき、天井から角材が降りてきて押しつぶされ、気づくと自分は十字架を背負うキリストの姿になっていた。前二回にあった心地よさや恍惚感はなく、寒さと暗さ、孤独感だけが強く残ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)
トム・ソーヤーの変身・オメガプロジェクト・色を聴く(共感覚)・クンダリニー覚醒・時間なき世界・光の存在/光の世界・星への旅・体外離脱とは何か・脳と心の関係・シルヴィウス溝・死のリハーサルなど全章にわたり、臨死体験者の証言(弟の気持ちを知る・ベトナム帰還兵・登山家の奇跡)と、ムーディやケネス・リングらの研究、脳科学的解釈を縦横に検討。