後山谷の長い髪のおばさん
どんな伝承か
東京都奥多摩町御祭付近から入った後山谷での体験。小学生だった古杉隆一郎が兄と渓流釣りのキャンプに来ていた際、日が暮れてテントを探して斜面を見下ろすと、髪の異常に長いおばさんが「こっちこっち」と手招きしていた。しかし兄が懐中電灯で照らすと、そこは下りられない絶壁で、はるか下に後山川が流れているだけで、おばさんの姿はなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
水辺の怪談2(水辺の怪談シリーズ・2000年代初期(推定))
釣り人の実話水辺怪談アンソロジー第2集。南紀白浜三段壁で声をかける白い服の女、伊豆の蛇石峠で車窓に張りつき身の上話を脳に直接響かせる女霊、箱根の戦後火葬場跡の足音、黒部峡谷の隧道の呻き、奥多摩湖畔に現れる自殺女性、豪雪で全滅した廃村の足音、渓流で足首を掴む手、河口湖の憑依と竜神の警告など、水辺の死者との遭遇譚を集める。