知らされぬまま迎えた開館式
どんな伝承か
昭和三十一年九月二十七日、福来博士記念館の開館式は、建設に奔走した著者に何の知らせもないまま執り行われた。会場に足を運んだ著者は、新興宗教の幹部から人前で罵られるという仕打ちまで受けている。それでも著者は、博士を顕彰するために積み上げてきたものを自ら汚すまいと考え、その場では黙って耐えた。だが、その態度に納得できなかった親友の一人とは、ついに袂を分かつことになった。喜ばしいはずの式が、苦い記憶として残された。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
念写発見の真相(山本健造・念写・超心理研究・昭和(近代心霊研究史))
山本健造『念写発見の真相』を節単位で収録。念写(思念写真)の発見者・福来友吉博士の生涯と受難、千里眼事件(高橋貞子・長尾郁子の透視/念写実験)、弘法大師の御霊影をめぐる霊写実験(大師の御影・霊魂実在の証明法・霊地の発見・霊写の実験・結論)、福来学説の現代化と六次元原理・念論、福来博士の飛騨での幼少期から東京帝大・宣真女学校・高野山大学を経て記念館建設に至る軌跡を、各節の冒頭に【日付】【場所】【人物】【状況】マーカー付きで網羅。