熊谷家の宝が支えた記念館の資金
どんな伝承か
記念館の建設資金を支えるはずだった狩野探幽の掛軸には、思わぬ経緯が隠れていた。寄附を申し出た渡辺儀之助の持ち物ではなく、熊谷家に代々伝わってきた宝物だったのである。熊谷直亮はもともと、先祖の墓を直す費用をこしらえるために掛軸を預けていたにすぎなかった。事情が明らかになって話は行き詰まりかけたが、熊谷は最後に、福来博士を世に顕彰するためならと、家の宝を手放すことを決めてくれた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
念写発見の真相(山本健造・念写・超心理研究・昭和(近代心霊研究史))
山本健造『念写発見の真相』を節単位で収録。念写(思念写真)の発見者・福来友吉博士の生涯と受難、千里眼事件(高橋貞子・長尾郁子の透視/念写実験)、弘法大師の御霊影をめぐる霊写実験(大師の御影・霊魂実在の証明法・霊地の発見・霊写の実験・結論)、福来学説の現代化と六次元原理・念論、福来博士の飛騨での幼少期から東京帝大・宣真女学校・高野山大学を経て記念館建設に至る軌跡を、各節の冒頭に【日付】【場所】【人物】【状況】マーカー付きで網羅。