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ある夕暮に裏山に通う細路をとぼとぼと登って行くと、白

所在地長野県松本市
年代現代
登場
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

長野県松本市でのこと。ある夕暮れ、裏山に通じる細い道をとぼとぼと登っていくと、白い衣を風になびかせ、槍のような物を杖にして山から下りてくる大きな人物を見かけた。侍だろうかと思ったが、近づくにつれ、黒く長いひげをたくわえた恐ろしい赤ら顔で、異様な黒いかぶり物をかぶり、蜂のうなりのような声で何か話しているのがわかった。「これは天狗様に違いない」と思うと、その目はぴかりと光り、鼻は高く突き出て見え、その場に立ちすくんで道端の草の中に身を隠した。恐ろしいものの影が山の下の方へ消えてから、転げるようにして家へ逃げ帰ったという。三十余年前のことだが、今考えてもあれは天狗様だったに違いないと語っている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)

松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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**天狗にであう**

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