昭和三十年に五十八歳で死んだ桑名で車力をしていた外川
どんな伝承か
三重県桑名市で車力をしていた外川初次郎は、昭和三十年に五十八歳で亡くなったが、生前たびたび天狗界を行き来していたとされ「天狗の初さん」と呼ばれていた。元神宮寺(法雲寺)の上空には多くの天狗の棲み処が並んでいるという。初次郎を幽界に導いた天狗は一目連の眷属で、加納郁雄という名であり、旧幕時代は伊勢国員弁郡治田町の殿様で、安房国の生まれだったと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。