トップ滋賀県の伝承野洲市

古老から父が聞いた話である

所在地滋賀県野洲市
年代現代
登場田中潤吉
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

滋賀県野洲郡野洲町(現・野洲市)の話。古老から父が聞いた話だという。集落一四〇戸ほどの村落の北の方に、一ヘクタールほどの茂った鎮守の森がある。年の暮れのある日、近くの老人が社殿に参拝してふと空を見上げると、境内の銀杏の枯れ枝に、鼻が高く両方にミノのようなものを着た小さな老人が腰掛けて休んでいた。人の気配に気づいたのか、それは物凄い羽音を残して飛び去った。あとには銀杏の葉が一枚もなく落ち、あたりが急に明るくなったかと思うと、北から重い雲が出て、一陣の風とともに霰が降り出した。老人は一目散に逃げ帰り、家に着くと森の方は晴れて虹が出ていた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)

松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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**天狗にであう**銀杏

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