油坊・油赤子
どんな伝承か
近江国野洲郡の欲賀という村では、春から夏にかけて夜半になると謎の怪火が出没した。この火は、その昔比叡山で灯油料を盗んで処罰された僧侶の亡霊が化けたものだといわれ、「油坊」と呼ばれている。よく似た怪火は河内国の枚岡でも伝えられており、神社の灯明の油を盗んだ老婆の亡霊だとして「油赤子」とも呼ばれている。
原典より
昔、近江国(滋賀県)野州郡の欲賀という村では、春から夏にかけて夜半に怪火が出没する。—— 暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・昭和(現代民俗学)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・昭和(現代民俗学))
民俗学者・岩井宏実による妖怪事典『暮しの中の妖怪たち』。日本各地の妖怪を暮しの空間(山・海・道・家・屋敷)ごとに、約六十項目にわたり具体例とともに解説する。