藤原(4)
どんな伝承か
群馬県利根郡水上町藤原(現・みなかみ町藤原)の話。うちの親たちは昔みんなお伊勢参りに行ったが、ひと月ほどかかった。その留守番を頼まれたおばあさんが、こんな講釈をしたという。鼻が高くて真っ赤な顔をした、でっかいものが横たわっていて、どうしようもない。恐ろしいけれども行きようもないので、天狗様をまたがせてもらうことにし、「いくけれど、またがしてくださいな」と言って向こうの部落へ行ったのだ、と。そういう話を聞いたことがある、と語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。