自ら仕掛けたオスに敷かれて死ぬ
どんな伝承か
谷川(現・群馬県利根郡みなかみ町谷川)集落の猟師円次は、大正末から昭和のごく初め頃、集落から二キロほど遡った牛首という小地名の付近でオス(仕掛け罠)を見に行ったまま日が暮れても帰らず、村中総出の捜索の末、翌日、自分が仕掛けたオスの下敷きになって死亡しているのが発見された。地面が手で掘られ指の爪がすべてなくなっていたことから、必死に脱出しようとした様子がうかがえたという。猟師の石倉篤太郎が村の古老から聞いた話として伝えている。
原典より
「円次さんのことは聞いています」第7章「猿は猟師に命乞いをする」は本当かいまでは害獣になりさがる山中でサルの群れと遭遇するサルをあがめる人びと猿神信仰の名残りサルの哀しみ—— 村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)