本書の成り立ちと差別語の扱い
どんな伝承か
本書は、著者が長年続けてきた聞き書きの取材で得た知見のうち、近ごろの人びとが見聞きしたことがなさそうに思われる話を選んで収めたものである。取材はあらかじめ人と会う約束を取りつけず、目星をつけた土地を訪ねて居合わせた住民に声をかけるやり方で重ねられた。原稿は河出書房新社の西口徹氏に託され、相談のうえ『村の奇譚 里の遺風』と題して刊行された。本文には明らかな差別語が出てくるが、それぞれの状況下で実際に用いられていた言葉の記録であるとして、あえて語を換えずに残したと断っている。
原典より
昭和三十年(一九五五)前後の高知市西部でのことである。—— 村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)