三千社に広がった熊野信仰と小さな熊野
どんな伝承か
熊野地方は古くから死者の集まる国とされ、畿内では人の霊魂はみなそこへ籠もると信じられていた。「隠国の熊野」という言葉もその信仰から生まれている。本宮・新宮・那智の三山を総本社とする熊野系の神社は全国に三千社ほどを数え、その伝播力は各地に小さな熊野を残した。四国山脈の直下にある愛媛県四国中央市新宮町、かつての宇摩郡新宮村もその一つで、地名のとおり三山のうち新宮とのつながりが深い。村の熊野神社は遅くとも平安末期の十二世紀には勧請されていたらしく、宮司は代々田辺氏が務め、熊野別当田辺氏の血を引き紀伊から移ってきたと伝えている。
原典より
中に頭骨が転がっていた経典を書写した石室のこと一基は共同墓地のわきにあった風呂ノ谷は「ムロノ谷」の意ではないか第2章 石風呂と焼き石湯京都郊外・八瀬の不思議八瀬は窯風呂の里でもあったいまも入浴できる重要文化財—— 村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)