洞窟の掌に現れた素性の知れぬ石
どんな伝承か
三重の多度には、多度神社の祭神に仕える日霊姫命を拝む「日霊会」という団体があり、教祖の中西りかさんは霊能者として知られていた。海軍中将の新城実、理学博士の宮沢虎雄、心霊科学研究家の浅野和三郎、宇佐美景堂ら六人が吉祥院を訪ね、物品引き寄せを見せてほしいと申し入れる。前座の伊予田英照が内田専亮を呼び、幅一間ほどの狭い洞窟に一同が入った。心経を読むうち専亮は入神し、呪文を唱えて右手を高く挙げると、もう掌に小石が握られていた。石は「何県何郡何村の何某の石」と説明を添えて投げられ、必ず相手の膝に落ちる。運ばれた石は出来たてのように熱かったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・昭和)